天然の冷蔵庫♪

本日の札幌の最高気温マイナス6度。どんどん寒くなってきてます。北海道ではこのくらいの気温から“しばれるね〜”って言います。

北海道の冬は寒いですけど雪が多いから寒いというわけではなく、むしろ雪が多いほど寒くはないのです。北海道全体で考えると雪は道北地方を中心に多く、道央や道南でも山間部に集中してます。逆に大平洋側に面している道東の釧路や帯広、道央の苫小牧などは降雪量が少なくその分強烈な寒さになります(真冬でも路面はカラカラに乾いていたり)。だから、そういう地域ではスケートが盛んで学校のグラウンドがスケートリンクになってたりして体育でもスケートの授業があります。冬のオリンピックで活躍している選手の中でもこの地域の出身者が多いですね。札幌近郊には山もいっぱいありますので体育を兼ねてスキー遠足やスキー授業があります。とくに隣の小樽地域からはアルペンスキーやジャンプなどのオリンピックの選手がたくさん出てます。

冷蔵庫 ところで、雪があるとそれほど寒くないのですが、実際、雪がないと冷気が地表を直撃して地中までもカチンカチンに凍らせてしまいます。逆に雪が積もっている下は凍ることなく春を迎えます。これを利用して天然の冷蔵庫として農作物を保管したりすることもあるようです。だから雪で作った「かまくら」の中は思いのほか寒くなく外の冷気をしのぐこともできるのです。旭川市の酒蔵ではこの 雪のかまくらの中で布袋を吊り下げ渡り落ちた雫のお酒を造ってるんですよ。

我家でもこの写真のように天然の冷蔵庫を利用してます。自宅でお友達を呼んでパーティ(宴会)などをするときは大勢の飲み物類が冷蔵庫に入りきらないので、ベランダの雪の中に入れて置いて必要な分だけ取り出します。あとそのとき食べてしまうサラダやアイスクリームなどそのまま外に出しておくとカチンカチンなってしまうものも雪の中だとほどよく保冷されてとても便利なのですよ。まさに“天然の冷蔵庫”に助けられてます。

雪氷室一夜雫(北海道旭川) 日本酒度+5 酸度1.3 山田錦35%精米/4合4,280円